神々が集った伝説の河原、天安河原へ

宮崎県高千穂町の「天安河原(あまのやすかわら)」は、日本神話における重要な舞台の一つとして知られています。
ここは、太陽の女神・**天照大御神(あまてらすおおみかみ)が「天岩戸」に隠れてしまった際、世界が暗闇に包まれたことを憂いた八百万の神々(やおよろずのかみがみ)**が集い、対策を話し合った場所とされています。
神話に興味のある方はもちろん、静かなパワースポットを求める旅人にも人気の高い聖地です。
高千穂でも特に人気。混雑に注意
私が訪れたのは15時ごろでしたが、駐車場に入るまでに約30分待ちという混雑ぶり。
おそらく高千穂を訪れた多くの人が立ち寄る「定番スポット」になっているようで、平日・週末問わず混雑は避けにくい印象です。
参拝や観光をゆっくり楽しみたい場合は、午前中の早い時間帯がおすすめです。
アクセスは徒歩。階段や坂道に注意
天安河原は、「天岩戸神社 西本宮」から徒歩でアクセスします。
神社を抜けて遊歩道に入ると、約10分ほどの道のりで到着できます。
ただし、道中には急な階段ややや滑りやすい石畳のエリアもあるため、歩きやすい靴が必須です。
また、ベビーカーや車椅子での参拝は厳しい印象で、小さなお子さま連れの方は注意が必要です。
ただ、そういう場所だけあってなのか、神秘的な雰囲気が続きます。
河原には無数の石積みが
参道の途中から、河原の風景が見えてきます。
ふと目を向けると、そこには無数に積まれた小さな石の塔が。
これは、参拝者がそれぞれの願いや祈りを込めて積んだもので、神聖な空気に満ちたこの場所をさらに印象的なものにしています。
静けさと水の音に包まれながら歩くその道は、まさに神話と現実が交差するような時間です。
最奥部で参拝できます(混雑あり)
遊歩道の終点には、天安河原の最奥部があり、岩に囲まれた神聖な空間で参拝が可能です。
ここは特に人気の場所で、私が訪れた際には参拝待ちで15分ほど並ぶほどの人の多さでした。
それでも並んででも訪れる価値のある空間で、静かに手を合わせる人たちの姿が印象的でした。
御朱印は天岩戸神社で

天安河原は参拝専用の場所のため、御朱印の授与は行っていません。
御朱印をいただきたい場合は、天岩戸神社(西本宮)内の社務所であわせていただく形になります。
天岩戸神社と天安河原の両方の名前が入った御朱印もあるため、神話の地を巡った証としておすすめです。
天安河原まとめ|神話の奥深さと自然の美しさを感じる場所
天安河原は、高千穂神社や天岩戸神社と並んで、神話を実際に“歩いて感じる”ことができる稀有な場所です。
神々が集い語り合ったという伝説に思いを馳せながら歩くその道は、まさに古の時間に触れる体験。
混雑や足元には注意が必要ですが、それでも訪れて良かったと思える、高千穂の中でも特別な場所でした。