鹿児島で一番好きな神社、霧島神宮へ

桜の時期になると毎年訪れる場所があります。それが、鹿児島県霧島市に鎮座する霧島神宮。
季節を問わず多くの参拝者で賑わう神社ですが、特に春には境内や駐車場周辺に咲く満開の桜がとても美しく、まるで自然に祝福されているかのような景色が広がります。

硫黄の香り漂う、不思議な池

駐車場から神宮に向かって歩いてすぐの場所に、ちょっとした驚きのスポットがあります。
そこにはなんと、温泉が流れ込んでいる池があるのです。ほんのりと硫黄の香りが漂い、神秘的な雰囲気に包まれます。この日も何人も流れ込む温泉を触っている方がいらっしゃいました。
霧島温泉郷が近いこともあり、自然の力を身近に感じられるのも魅力の一つです。
本殿周りにも咲く、美しい枝垂れ桜

境内の空気はどこか澄んでいて、訪れるたびに心が落ち着く不思議な感覚に包まれます。
参道や駐車場の桜に目を奪われがちですが、実は本殿周辺にも見事な桜が咲いています。
中でも印象的なのが、境内の奥にひっそりと咲く枝垂れ桜。歴史ある建物を背景に、ふわりと垂れ下がる花が風に揺れる姿は、どこか幻想的で心が洗われるような光景です。
本殿エリア付近で今回は工事を行っていたのと人が多かったため写真は撮れなかったですが、桜の時期に訪れるなら、ぜひ境内の奥まで足を運んで桜の静かな表情も感じてみてください。
樹齢800年の御神木「霧島メアサ」

霧島神宮でぜひ見ていただきたいのが、**御神木「霧島メアサ」です。
高さは約38m、樹齢はなんと約800年。境内の奥で堂々とそびえるその姿には圧倒されます。
なかでも、ある枝が「神官が祈っているように見える」**という話があり、見た人にだけわかる神秘的な瞬間がそこにあります。
坂本龍馬とおりょうさんの新婚旅行地
実はここ、坂本龍馬と妻・おりょうさんが新婚旅行で訪れた地でもあります。
慶応2年(1866年)、日本で最初の新婚旅行とも言われる旅路の中で、彼らはこの霧島神宮に立ち寄りました。旧暦の3月29日、新暦の5月13日だったそうです。御神木は見られたそうなので、もう少し時期が早ければ龍馬も霧島神宮の桜を見ていたかもしれませんね。
御朱印帳袋には、龍馬とおりょうが仲良く並んで歩いているデザインの限定品もあり、歴史好きにはたまらないポイントです。今年から御朱印帳を始めたのですが、最初に選んだ御朱印帳と御朱印帳袋はまさにこれで、とても気に入って愛用しています。
駐車場から境内まで咲き誇る桜
境内の桜も綺麗で、数は少ないとは言え枝垂れ桜も植えられています。ただ、枝垂れ桜は少し咲く時期が早いらしく、ソメイヨシノの時期に訪問するとあまり咲いている所を見ることが出来ません。
とは言え、駐車場から境内まで数種類の桜を見ることが出来るので毎年お花見に来ても全く飽きません。
総合的に、鹿児島で一番好きな神社

温泉、桜、神話、歴史、そして自然——霧島神宮には、そのすべてが詰まっています。
神秘的な空気に包まれたこの場所は、何度訪れても新しい発見があり、私にとっては鹿児島で一番好きな神社です。
霧島温泉からのアクセスも良好なので、観光やドライブの際にも立ち寄りやすいスポットです。
ぜひ一度、実際にその空気を肌で感じてみてください。